ロジカル防寒術?
すっかり防寒コンサルタントになってしまった私ですが、
このようなときに、悲痛なニュースが、ご存知のとおりの片山右京さんら3人の遭難です。
ご本人が記者会見に応じているので、見ていただくとしても、淡々としゃべっていますが、しゃべること自体がつらそうな感をうけます。
同行者の方は、ヒマラヤに一緒に登山に行かれている仲間で、8000m峰にも登った経験あるようですし、エベレストも同行しているとのことで、アマチュアなわけではありません。
でも、こうなってしまうのが恐ろしいところで。
原因は同行者2名の、テントが飛ばされたということのようです。 片山さんのテントは吹き飛ばなかったので助かった。
突き詰めるとそういうことで、山岳遭難というのは、もう運とか、なんとかの世界で、あれこれいっても仕方がない部分があるというのがやりきれないところです。
<さて>
で、防寒コンサルとしては、もうすこし数字的な説明を試みる。
ここに、エベレスト登頂者の日本人リストがある。
http://www.everest.co.jp/everest95/summiter-j.htm
これによれば、2009年春までで、(日本人の)登頂者はのべ165人、そのうち、死亡者は、7人ということだ。
つまり、死亡率は、4.2%。
これほど恐ろしいスポーツはないといえる。
なにしろ、25人にひとりは帰ってこないのだ。
湾岸戦争と比べてみよう。
多国籍軍は956,600名が作戦に従事し、KIAとMIA(いわゆる戦死)が186人だったことを考えると、戦死率は、0.02%である。
戦傷、捕虜まで入れても、0.08%となっている。
事実として、湾岸戦争に従軍するより、エベレストに登る方が210倍も危険だったわけである。
(※あくまで結果論なので、深くは突っ込まないでください。心理的には戦争のほうがコワイにきまってます。)
もちろんエベレスト登山の、初期の頃には、難しいルートから登ったりといったことがあるので、死亡率が高い。
昨今のスタイルである、ガイド登山といわれる、ノーマルルートを、確保されたロープを使って登るスタイルが一般化してからは安全になったが、たとえば2000年以降は、93名で死亡者2名、つまり死亡率は2.1%。
ほぼ、半減しているが、それでも2%死ぬ。
ちなみに、一番死亡率がひどいのは、ヒマラヤのナンガ・パルバットだ。8125mと世界9位の標高だが、初登頂まで31人の死亡者を出したことから人喰い山といわれている。※アンナプルナだったかもしれない。
ちょっと探して数字がでてこなかったが、登頂者は100くらいの記憶があり、最近も死亡者が連発しているので、だいたい3〜4割くらいが死んでいるような感じがある。(誰か調べてくれると嬉しい)
要するに、ヒマラヤ登山やらは、
遊びや、スポーツの範疇を超えているということだ。
家族や関係者は、戦争にでもいくと思った方がいいかもしれない。
要するに高所登山はあまりに危険なので、チャレンジングな登りかたを続けていると、どこかで必ず死ぬ。
有名なプロ登山家で生き残っているひとは、ごくごく一部だ。
引退しないかぎり、どこかでクジを引いて死んでしまう。
プロの登山家をやり続ける限り、いつかは死ぬ。
そして、そのとおり、どこかで死んでいってしまうのだ。
わけのわからない職業である。
そして、そのことを、プロ登山家仲間はみんなわかっている。
あまりになんともいえない世界だ。









