ユナイデットの機内でやっていたので見た。
北京は雪で3時間以上も飛行機がおくれた。ちょうどよい暇つぶしになった。

どうやら、「しあわせの隠れ場所」という名前で日本でも公開されているようだ。

スラム街のホームレスの黒人を、お金持ちの白人家族が養子にして、その彼が、アメリカのプロフットボールのNFLでドラフト1順指名を受けるというサクセスストーリーだ。
これが実話なのだから、まさにアメリカンドリーム。アメリカ人がすきなタイプの物語である。

その黒人選手というのが、マイケル・オアー、である。2009年のドラフトでボルチモア・レイブンズに一位指名されている。

映画の原題のBlind Sideとは、見えない方という意味で、クォーターバックの死角の側に位置するタックルの選手のことだ。レフトタックルというポジション。日本ではアメフトはマイナーだし、クォーターバックくらいは知っていても、レフトタックルってなんだそりゃってくらい地味なので、Blind Sideでは意味がわからないということで、ヘンテコな邦題がついている。

私は20年以上NFLをみていて、昔からボルティモアのファンだ。
ボルティモアのレフトタックルは、昨年までジョナサン・オグデンという不動の名選手がいた。殿堂入りは間違いないという選手だ。その選手が引退した後のポジション、しかも、かのようなストーリー付き、といことで、昨年のドラフトではとても話題になった。

ただ、試合の実際のポジションは、ライト側のタックルである。レフトタックルはゲイサーという強い選手がいる。いまのところゲイサーを超えるまでにはなっていない。ただ、シーズン中、ゲイサーがケガでかけたときは、レフトタックルを数試合こなしたこともあった。
#2010シーズンからはゲイサーの怪我があり、先発でレフトタックルにフル出場している

活躍はというと、新人ながら、昨年のシーズンは開幕戦から先発でずっと出場した。開幕戦はまずまずの出来で、それ以降も及第点。完全に定着したといっていい。
#2010シーズンは後半に調子があがらず、最多のフォルススタートの反則、パスプロテクションに難があるなど、もうちょっと頑張ってほしいと思うこのごろ。

つい、NFLの話になってしまったが、映画のほうもなかなかよい。
実話ということもあり、派手な展開や、どんでん返し的な脚色もないので、少々話がうまく行き過ぎるという面はあるが、素直な心をもって見れば、とても幸せになれる映画である。
オアーは新人選手だし、オアーを引き取った家族もまだみんな元気で生きているので、そのあたりは、大幅な脚色は難しいのだろう。

朴訥とした青年が、強くなって、最後は強い意志を示す。母親の無償の愛と、青年の成長と、アメリカンドリームが重なって、見た後に、ほんとうに清々しくなる映画である。

それから、映画の中で、オアーが全米のスカウトに注目されるプレイがある。ディフェンスの選手をおしまくって、最後に打っ倒してしまうというシーンだ。あれと同じようなプレイの動画(実際のプロの試合の模様)があったので貼りつけておく。なんだか流血していてすごいことになっている。





それからドラフトの時の動画も貼りつけておく。4:06あたりから、実際の家族が登場する。両親は、かなり年食っている感じ。もう一人黒人の青年が一緒にいる。もう一人養子に迎えた子どもがいるのだろう。



あと、最後にミシシッピ時代の映像。レフトタックルがどういう感じかわかる。
うまく動画が貼付けられないので、リンクしておく。