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アートコレクター大石哲之のブログです。僕のコレクションや気になるアーティストの話を書いてます。たまに、そのほかの趣味の話、登山、ワイン、料理などについてお話します。twitterは@tyk97です気軽にフォローください。本業は、本を書いたり、会社を経営していたりします。

ヒートテック

<登山に学ぶ防寒対策応用編>3レイヤー、4パターンの着こなしで、 寒々の埋め立て地から、蒸し蒸しの電車内まで、完全温度調整の巻

昨日の記事、登山家から学ぶ防寒対策の基本常識は、目からウロコという感想もいただき、好評でしたので、今回は、応用編を書いてみたいとおもいます。
その前に昨日のまとめ。
<まとめ>
冬山などのアウトドアウェアでは、下着、中間着、アウターは、それぞれの役割に徹しています。
下着=汗を吸い、すぐに蒸発させ、肌を濡らさずドライに保つ
中間着=デットエアーを溜め込み、保温する
アウター=風をシャットダウンする
なので、3点セットでないと機能しないです。これが、レイヤリングとかレイヤードとかいう考え方です。
この基本にしたがって、実際の着用例を考えてみます。
3レイヤーに、4パターンの着こなしで、 寒々の埋め立て地から、蒸し蒸しの電車内まで、完全温度調整する方法を教えます。

さて、まずは、ここで質問。

下着、中間着、アウターのうち、どれの性能が一番重要でしょうか?

保温だから、中間着?
いや、ちがうんです。

じつは、重要なのが下着そしてアウター、この2つの性能が悪いとだめなんです。

中間着のフリースなんかは、それほど性能に差がでないので、ユニクロなんかでも大丈夫といてば大丈夫かもしれません。

大事なのは、下着と、アウター。
これを覚えておきましょう。

さて東京の冬用の着こなしです。

(1)下着には、定番のヒートテックをつかいましょう。
サイズを間違えているひとが結構います。競泳なみにピチピチのぴったりサイズを選んでください。この手の下着はぴったり着るととてもあったかくなります。
ヒートテックでは寒いというひとは、少し厚い下着をえらんでください。おすすめはメリノウールなどでのウール素材の下着です。アウトドアメーカーから結構出ています(値は張りますが)
お買い得なモンベルのものはこんなかんじです。これの厚手のものなんかはとても室内で着れないくらいあったかいです。ウールの下着は試す価値あります。

(2)中間着は、ユニクロのフリースでOKです。これをヒートテックの上に直接羽織ります。これだけで、結構あったかい。
もちろん、アウトドアメーカーのものも良いです。
最もおすすめは、patagoniaのR2です。実にあたたかく、肌触りもよいうえ、通気性がめちゃくちゃいいので、温度調節の幅が広いのが嬉しいです。ただ、通気性が良すぎるのでアウターなしには外に出れませんので注意。

(3)最後はアウター
これは、基本は風をふせげばいいので、薄手のウインドブレーカーでOKです。裏地がついていたりする必要はありません。もこもこした裏地付きはかえってかさばったり、温度調整がむずかしいので、あまりおすすめしません。
試しに登山用のアウターを買ってみるのもよいかもです。登山用は完全防風で、ファスナーや縫い目も塞いであります。
街の中では、ソフトシェルと呼ばれるタイプのものが通気性も防風性もよくいいと思います。

で、私は具体的にどういうのをきているかというと、こんなかんじです。

1)下着は、実はふつうのTシャツです。これにはわけあり
2)中間着は、ユニクロのフリース。ふつうのユニクロです
3)は、超軽量薄型ウインドブレーカーというタイプのものを着ています。モンベルのULウインドジャケットというものです。
これですが、ビニール袋くらいの厚さしかなくて、丸めると野球のボールくらいまでコンパクトになります。なんと73gしかありません。しかも防風性は相当によく、まったく寒くありません。夏の富士山登山などにも大丈夫。冬場のランニングにもベストです、これ。マラソンやってる人はマストバイ。

これを4パターンで、調節して着用します。

パターン1) 外にいるとき(10度以下)
3枚全部きる。完全防寒パターン。
ウインドブレーカーがしっかりしているので、埋め立て地の風も大丈夫。

パターン2) 電車の中、その他暖房がききすぎのところ(25度)
最近は、逆に暖房がききすぎて暑いところもあって困りますよね。
たとえば、電車のなかは、異常に暑いことが多いので、おもいきって全部ぬいでTシャツ一枚になります。
このときヒートテックとかだと、ちょっとNUDYなので、わたしは単体でも露出できる普通のTシャツきています。

冬の電車のなかはほんとに蒸し蒸しあついですよね。正直Tシャツ1枚で十分です。おもいきって温度調節できる、このシステムはとても便利です。

パターン3)室内(20−22度くらい)
これは仕事中です。Tシャツにフリースです。

パターン4)そこそこあたたかい室内(20度くらい)
映画館、美術館など。蒸し蒸しはしないけど、けっこう暖房が効いていて、Tシャツ1枚は寒いし、ってところは、Tシャツの上に、直接ウインドブレーカーを着ます。要するにフリース抜きの2枚。こうすると、非常に微妙にあたたかいというのに対応できます。

3レイヤーに、4パターンの着こなしで、
寒々の埋め立て地から、蒸し蒸しの電車内まで、完全温度調整可能になります。試してみてください。

<おまけ>
私が、今年アフリカのキリマンジャロ(5895m)に登ったときの服装を解説。このときの夜は、気温-6〜8度くらい。風が強くて常時10mくらい吹いていました。

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下着: パタゴニア社のウール3(中厚のウール下着)
中間着: パタゴニア社のR2(というフリース)
アウター: パタゴニアのready mix jacket(薄手のソフトシェル)

にわかには信じられないかもしれませんが、上にはこの3枚しか着てません。ちゃんとしたウェアは性能いいです。流石にとまってじっとしていると寒いですが、歩いているあいだは大丈夫でした。

登山家から学ぶ防寒対策の基本常識<レイヤー理論を取り入れる>

しかし、寒いですね。
東京の最高気温が8度、週末には今年最低の1度まで冷え込む予想がでています。

寒さ対策に、ユニクロのヒートテックを始めとして、機能性の下着がうれているといいます。発熱する繊維としては、outlast(アウトラスト)などもまた注目をあびてきているようです。

もともと、機能性の下着は、アウトドア、つまり冬山に登るような人のためにつくられたものが、一般向けにも売れるようになってきているんですね。

そこで、下着だけではなく、トータルで、冬山登山家から防寒対策をまなんでみましょう。
冬山登山は、マイナス20度といったとんでもないところで、激しい運動をします。極限のなかで考えられた、防寒システムから、学べるものがあるのではないでしょうか。

次のような着こなしをしているひとは、要注意。

(1)機能性下着(ヒートテックなど)の下に、綿の下着をきて2重にしているのに、あったかくない。
(2)長袖下着に、シャツをきて、セーターをきて、さらにフリースをきているのにぜんぜんあったかくない。
(3)コートをきてもまだ寒い
どこが問題?

(1)は、機能性下着は、素肌のすぐ上にきないといけません。素肌からでる汗を素早く吸い取り、冷えないように蒸発させるのが重要です。
間に他の素材を挟んでしまっては、せっかくの機能が発揮できません。機能性下着は、意外と薄いモノが多いので重ね着したくなりますが、素肌に直接着ましょう。
そのため、ピチピチになってしまっても、ぴったりフィットのサイズを選ばないと意味がありません。パジャマのようなルーズフィットではなく、競泳選手のようなフィット感です

(2)フリースをアウターとして着ているひとを良く見かけます。
冬山登山では、フリースは中間着です。
外側には着ません。

フリースは、非常に暖かい素材なのですが、最高の温かさを保つには条件があります。それは「デットエアー」を貯めこむこと。
フリース自体が暖かくなるのではなく、たくさんの空気を溜め込むことによって、保温がされるのです。
ですから、フリースを外側に着ていると、せっかく暖かく溜め込んだ空気が、風がふくと飛んでしまいます。

ですから、フリースは風を通さないウインドブレーカーとセットで着ます。ウインドブレーカは、風を防ぐことに徹し、中にきたフリースが保温を保つ。これがレイヤリングといわれる考え方です。

またユニクロフリースはある程度防風があるのですが、patagoniaとかnorthfaceの登山用ラインナップのフリースは要注意。完全に中間着用として設計されています。
空気を貯めやすいに反比例して、繊維がスカスカ。
これをアウターにきてしまうと、ユニクロより寒いです・・・w

また、フリースは、下着の上に直接着ます。
え???
下着のうえからフリースですか?
そうです、
だって中間着ですから。

じつは、フリースは、シャツやセーターの上から着るよりも、下着の上に直接きたほうが、暖かいエアーの恩恵をそのまま感じることができて、よりあたたかくなるのです。

(3)は、コートの役割をみなおしましょう。
登山において、アウター(つまりコートですね)ジャケットに求められるのは、風をシャットアウトするという、ただ一点それだけです。

冬山用のジャケットをみたことあるひとは、結構びっくりするのですが、ものすごくペラペラで新聞紙のようで、これで冬山のぼれるの?とおもうくらいです。
実際、冬山ジャケット自体には、まったく保温性はありません。ゼロです。
なぜなら、ジャケットの役割はただひとつ、風を防ぐことだからです。

そのため、冬山ジャケットは特殊な素材を用いて、完全防風を実現しています。マイナス20度の風が、秒速20mで吹いてきても、ジャケットの中に絶対に風が吹き込まないようになっています。
風が吹き込むとあっという間に凍死してしまいます。

たとえば、縫い目から風が入ることですら危険なので、縫い目をさらにテープでふさいだり、また圧着をもちいて縫い目をつくらない製法でできたジャケットもあります。
 
そこまでして風を防いでいるわけです。
風さえ防げれば、中は体温で、ぬくぬく、あったかいです。 
下着とフリースで保温します。
これが冬山の着こなしの基本です。

なので前が開いているコート、素材が風を通しやすいコート、などは、なかなか内部が体温で温まらないので、いくら中に着込んでも、あまりあたたかくならないといえます。

<まとめ>
冬山などのアウトドアウェアでは、下着、中間着、アウターは、それぞれの役割に徹しています。
下着=汗を吸い、すぐに蒸発させ、肌を濡らさずドライに保つ
中間着=デットエアーを溜め込み、保温する
アウター=風をシャットダウンする
なので、3点セットでないと機能しないです。これが、レイヤリングとかレイヤードとかいう考え方です。

ということで、次回は、街で応用できる、実際のアイテムをセレクトして解説します。
熱くて蒸し蒸しする地下鉄のなかから、風の強い海辺のビジネス街まで、わずか数枚の服でカバーする方法を解説します。
 
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